マジ恋相手は高校生
タクシーに乗り
アパートへ。
「緑町にお願いします」
「緑町?何丁目に行く?」
「3丁目です」
「行けるかな?
行けるところまで行ってみようか」
運転手さんの訳わかんない
独り言のような言葉
行けるかな?ってどういう事よ!
この歳で新人か?
「普通に行けますよ
難しい道じゃないので」
「あっ いや
それはわかってるんだけどね
あの辺り 火事になってたから
まだ規制されてるかな?と思ってね」
運転手さんが火事があったと言った。
詳しく聞けば
私のアパートの近くっぽい感じ。
「そうなんですね
もし近くまで行かれなかったら
行けるところまででいいです」
なんて他人事だと思っていた。
・・・が
3丁目に差し掛かると赤い回転灯が見えた
しかも私のアパートだ。
「運転手さん!
あたしのアパートが。。。」
「君のアパートなのかい?」
「はい そうです」
慌てた私は3000円を出し
「お釣りいいから」と降りようとした。
「お釣り本当にいいの?」
「え?」
「お釣り 800円もあるよ」
「800円?それならください」
お釣りを受け取り
降りてアパートに向かった。
火元は1階
大家さんの親戚の子が住んでる部屋
その両隣は被害を受けて
住める状態ではないようだ。
3階にある私の部屋は
被害は受けてないけれど
上がるエレベーターや
階段付近が丸焦げ。
大家さんが私を見つけると
「電話したんだけどね
出なかったから」と言った。
あの時の電話か
出てたとしてもどうにもならないけど。