マジ恋相手は高校生
「マジ?」
「うん」
「好きだったの?」
「恥ずかしながら
高校生相手に・・・
本気になっちゃってね あはは
でも 葵くんはそうじゃなかった
遊びだった
社長にあたしに酷い目に遭わされたと
言うくらいだからね」
「酷い目って
萌香さんの方が酷い目に
遭ってるじゃん!
何なん?その葵って男」
「あたしがバカだったんだよ
もうそう思うしかないから
全て失って・・・」
泣きそうになる私に
「人生再出発!!!
応援してるよ
いっぱい美味しいもの食べて
いっぱい笑ってがんばろ!」
「うん ありがとね」
可奈ちゃんには勇気付けられる。
「こんなときに言う話じゃないけど
日本料理の板前さんで
池田さんって知ってる?」
「あ〜あ うんうん
裏のゴミステーションでよく会う!
『今日もたくさんのゴミ
ごめんねぇ』って
ステーションの掃除をしてると
必ずそう言って出してるよ
下っ端?見習いさんなのかな?
いつもゴミ持ってくるから」
「下っ端じゃないよ
見習いでもない
萌香さんに会いたいからじゃないのかな?」
「えっ?あたし?」
「うん あたしに聞いてくるもん
小島さんってどんな人?って」
「その人もあたしの噂知ってるよね?」
「うん!でもそんな事する人に
見えないって話してた」
「そっか。。。
一人でも二人でも
そう思ってくれる人が
居るなら良かった!救われる」
「今度 池田さんと一緒に
ご飯に行ってあげてくれない?」
「あたしと?」
「そう。。。
あたし頼まれちゃったんだよね
誘ってくれって
お願い!!!一回だけでいいから」
手を合わせて頼み込む可奈ちゃん。