マジ恋相手は高校生
「いいよぉ 仕事は何とかなるし
それよりさ そろそろあたしも
婚活でもしないとね」
「そーよ!もういい加減歳じゃない?
行き遅れになる前に早く手を打たなきゃ」
あーあ。。。
なにもかも一からやり直し!
仕事も恋も!
頑張れ!27歳の私。
「出戻りの萌香にかんぱーい」
ふざける友人のゆり子だが
唯一本当のことを知ってるのは
この石山ゆり子だけ。
他の友人には 北海道に行った経緯を
詳しくは話していない。
「出戻りとか言ってぇ
偉いと思うよ?
親のために自分の仕事を辞めてまで
帰ってくるって!」
「向こうでいい人居たんじゃないの?
よく食事に行ったりしてるのを
インスタに載せてたじゃん」
そう話すのは 木村美里と永田和歌子。
今日は私を迎える会と
美里の婚約おめでとう会という名目で
この4人で3年ぶりに
ワイワイやっているところ。
「インスタに載せてたのは
友人たちだよ
向こうでは誰とも付き合ってない」
「そーなん?
3年間1人も?」
「うん」
「萌香は恋をするのが
怖いんじゃない?」ふと話したゆり子。
「そんなことないよ
ただこっちへいずれは帰ろうと
思ってたから遠距離とか
考えられないしだから
友人のままがいいなぁと思っただけよ」
「何?それ!恋するのが怖い?
過去に辛い恋があったみたいじゃん」
和歌子が食いついた。
「私もねぇ 27になると
人生色々あったけど
これから頑張ろうかな?
婚活しようと思って」
「婚活?そんなのしなくても
美里の旦那の友達とかどう?」
「ああ!そーね!
今度話してみる!色々居るから」
「よろしくね」なんて
頼んでみる。