マジ恋相手は高校生
私は目覚めるとメイクを済ませ
大きなキャリーバッグを持ち
会社へと出勤した。
「何?何?どこか旅行でも行くの?」
「あっ はい!
ひと月ほど」
「マジで???
有給使って?」
「ですよね
旅行ならいいんですけど
ゆうべ大変なことがあって」
かほりさんに説明。
「電話があったのはそれ?」
「だったみたい」
「どうするの?ひと月」
「ここで寝泊まりしようかと
お風呂はその辺のネットカフェの
シャワーでも利用して」
「えー!不便でしょう
と言っても私もね
彼が居なかったらおいで!って
言ってあげるんだけど」
かほりさんも同棲中
みんなみんなラブラブなんだから。
「まぁ ひと月なんで
あっという間ですよ
ってか 社長が許可してくれるか
ってことですけどね」
社員の一大事だから
きっと許可してくれるわよと
かほりさんも言ってくれたが
結果はバツ。
社内は色んな情報もあり
信用問題にもなるからと
断られた。
仮に住む場所は
探してみてあげるとのことだが
もらった3万円と今月分の家賃分
合わせて8万5000円で
不足が出ない程度のところって。。。
1からの振り出しだ。
「どーだった?」
「バツでした
よく考えるとそうですよね
金庫もあるし何かと
めんどくさいことになりそうだし
あーあ ツイてないや」
「どうするの?」
「とりあえずは今日の宿は
ネットカフェ」
また考えよう
そう思っていた。