マジ恋相手は高校生
「山下ももちゃんです
よろしくね」と河本さんが言う。
「誰?」
旦那さん河本さんに聞いた。
「前の会社の後輩
可愛いこでしょ?」
「山下です
よろしく」と旦那さんが頭を下げた。
「あ!小島萌香です
よろしくお願いします」
「小島ってことはまだ結婚してないの?」
「してませんよ」
「あの時のあの子はどーなったの?
同居生活」
葵くんのことか。。。
「何もないですよぉー
期待に添えずごめんなさい」
笑ってみせる。
「そっかぁ だよねぇ
あり得ることないものね
かほりの妄想ね」
「あはは
今は婚活中です!
頑張ってまーす
何かあったら受け付けてますので
よろしくお願いします」
明るく言う。
河本さん夫婦は
ももちゃんのTシャツとスカートを
購入して「また来るわね」と
お店を出て行った。
その日の内に懐かしい人からの
着信が来た。
そう かほりさん。
向こうに行ってから
2、3度電話で話したが
それからご無沙汰。
「河本さんから連絡きたけど
アパレルの仕事してるって?」
「そうなんです」
「連絡 よこさないで
辞めたらもう無視ですかね
冴えない後輩だわ」
「ごめんなさい」
「前にかけた時
もう2年もその前の話だけど
いつもあんた話にくそうで
そっか 両親が大変な時に
電話を掛けるあたしは非常識者かと
そう思って掛けるのをやめたのよ」
「本当にごめんなさい」
「ごめんなさいと思うなら
ご飯ぐらい奢りなさいよね」
「はいわかりました」
そうなったらすぐに
日どりを決めるかほりさん。
私が明後日休みだと告げると
明後日の夕方
こっちに出てきなさいって。