マジ恋相手は高校生


3日後
元会社のある町の居酒屋で
待ち合わせ。


時間ぴったりに来たかほりさん。


「久しぶりねぇ
変わらないね」


「そうですか?
かほりさんはますます女に
磨きをかけてますね」


「そう?
あっ!あたしね
城西から渡辺に名前変更しました」


「結婚したんですか?」


「そうよ 去年ね
子供ができるまでは
働こうと思ってね」


「おめでとうございますっ!
旦那さんって
あの頃の彼氏さんですか?
見たことないけど」


「そうなのよ
なかなかプロポーズしてくれなくてね
あと半年待ってもしてくれなかったら
見切ろうと思ってた矢先
やっとよ」


「いいですねぇ」


「あんたは?彼氏は?」


胸の前で両手でバツ印をしてみせる。


「そっかぁ」


「かれこれ彼氏いない歴
5年近くかも フフフ笑えちゃいますね」


「マジか?」


「マジなんです
親からは考えろって言われてます」


「あっ!そう言えば
お父さんお母さんは元気になられたの?
大変だったでしょ?」


「あ。。。うん。。。まぁ。。。」


「ずっと看病してたの?」


「うーんそー・・・そーです」


「会社に来れない理由はなに?」


早速 来たか。。。


「あの時両親事故なんてしてないんです」


「え?どう言うこと?」


「もう時効だと思うので
話しますけど 誰にも言わないで
くれますか?
親にも行ってない真実を話すので」


「親にも言ってないって?
うん!秘密は守る」


「実は 北海道に飛ばされちゃって」


「はい?今なんて?」


「北海道に明日行け!って」


「誰が?」


「社長」


「社長?なんで?」


そこで葵くんとのことを
詳しく説明した。


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