愛したい、愛されたい ─心を満たしてくれた君へ─
英梨さんの用意してくれた昼食を太一と一緒に食べて少し経った頃、吉野からメールが届いた。
明日は俺の誕生日だから、会って一緒にお祝いしたいという内容だった。
気持ちは嬉しいけど明後日には模試を控えているし、誕生日だからと言ってゆっくり遊んでいる暇はないので、一緒に勉強するならうちに来ないかと返事をすると、吉野は【明日の11時頃に三島くんのおうちに行くね】と返信してきた。
「明日吉野と会うのか?」
太一は食後のアイスコーヒーを飲みながら俺に尋ねた。
「うちで一緒に勉強することになった」
「勉強ねぇ……。ちょっとくらいは吉野にも優しくしてやれば?」
「俺は最大限優しくしてるつもりだけどな」
吉野がいやがることはしないし、いい加減な気持ちで手を出したりもしない。
それ以上どうしろと言うのか。
「潤は吉野の気持ちを考えたり、期待に応えるとか、好きになる努力はしてるのか?」
太一はなんでもわかったような顔をしてそう言った。
吉野の気持ちを受け止めて付き合っているのに、俺に期待ばかりされても正直困るし、努力して好きになるなんておかしいような気もする。
明日は俺の誕生日だから、会って一緒にお祝いしたいという内容だった。
気持ちは嬉しいけど明後日には模試を控えているし、誕生日だからと言ってゆっくり遊んでいる暇はないので、一緒に勉強するならうちに来ないかと返事をすると、吉野は【明日の11時頃に三島くんのおうちに行くね】と返信してきた。
「明日吉野と会うのか?」
太一は食後のアイスコーヒーを飲みながら俺に尋ねた。
「うちで一緒に勉強することになった」
「勉強ねぇ……。ちょっとくらいは吉野にも優しくしてやれば?」
「俺は最大限優しくしてるつもりだけどな」
吉野がいやがることはしないし、いい加減な気持ちで手を出したりもしない。
それ以上どうしろと言うのか。
「潤は吉野の気持ちを考えたり、期待に応えるとか、好きになる努力はしてるのか?」
太一はなんでもわかったような顔をしてそう言った。
吉野の気持ちを受け止めて付き合っているのに、俺に期待ばかりされても正直困るし、努力して好きになるなんておかしいような気もする。