愛したい、愛されたい ─心を満たしてくれた君へ─
アイスクリームショップの中は涼を求める若者でにぎわっていた。
列の後ろに並んで何を注文しようかとメニュー表に視線を向けかけたとき、イートインスペースのテーブル席にいる俺と同年代の男女6人グループが目に留まった。
会話する声が大きく、店内の客や店員がチラチラとそのグループを見ている。
派手な服装と乱暴な言葉遣いやダラダラした感じは、お世辞にもガラが良いとは言えない。
「なぁ茉央、彼氏とはどうなってんの?」
「イケメン御曹司3か月で落とすとか言ってたじゃん?」
「当然もう食っちゃったんだろ?どうだった?御曹司の味は」
聞くつもりはなくても彼らの会話はいやでもハッキリと聞こえてきて、とても不快な気持ちになる。
こんな下世話な話を大勢の人のいる場所でして恥ずかしくはないんだろうか。
「あー……御曹司ねー……」
聞き覚えのある声がして振り返ったとき、俺に背を向けて座っている女子が吉野だということに気付いた。
中学時代の同級生なのか、それとももっと別の繋がりの友達なのか。
チラッと見えた吉野の横顔はしっかり化粧をしていて、服装も俺と二人で会うときよりずっと派手で、まるで別人のようだ。
もしかしたらこっちが素の吉野なんだろうか?
列の後ろに並んで何を注文しようかとメニュー表に視線を向けかけたとき、イートインスペースのテーブル席にいる俺と同年代の男女6人グループが目に留まった。
会話する声が大きく、店内の客や店員がチラチラとそのグループを見ている。
派手な服装と乱暴な言葉遣いやダラダラした感じは、お世辞にもガラが良いとは言えない。
「なぁ茉央、彼氏とはどうなってんの?」
「イケメン御曹司3か月で落とすとか言ってたじゃん?」
「当然もう食っちゃったんだろ?どうだった?御曹司の味は」
聞くつもりはなくても彼らの会話はいやでもハッキリと聞こえてきて、とても不快な気持ちになる。
こんな下世話な話を大勢の人のいる場所でして恥ずかしくはないんだろうか。
「あー……御曹司ねー……」
聞き覚えのある声がして振り返ったとき、俺に背を向けて座っている女子が吉野だということに気付いた。
中学時代の同級生なのか、それとももっと別の繋がりの友達なのか。
チラッと見えた吉野の横顔はしっかり化粧をしていて、服装も俺と二人で会うときよりずっと派手で、まるで別人のようだ。
もしかしたらこっちが素の吉野なんだろうか?