愛したい、愛されたい ─心を満たしてくれた君へ─
「今日は時間あるの?」

「うん、大丈夫」

「じゃあやっぱり俺の部屋に行ってベッドでしよ。英梨さんのこと、いっぱい気持ち良くしてあげたいし」

その場の勢いでうっかり避妊もせずにしてしまいそうになったけど、避妊具は俺の部屋のベッドサイドの引き出しに入っている。

高校生の自分にとって避妊は欠かせないから、逸る気持ちを抑えながら英梨さんの手を引いて部屋へ行った。

それから俺たちは会えなかった間の寂しさを埋めるように、いつもより激しく体を求め合った。

英梨さんは俺が突き上げるたびに恍惚の表情で甘い声をあげていつになく乱れ、何度も果てた。

そして俺の名前を呼んで、「好き」「大好き」の言葉を繰り返した。

お互いに果てても飽きることなく肌に触れ合い、舌を絡めて熱を高める。

俺の指で浅いところをかき回され、焦らされた英梨さんの体は湿った音をたてて俺を欲しがる。

「もっと欲しい?」

耳元で意地悪く尋ねると、英梨さんは懇願するような目で俺を見つめた。

「欲しい……」

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