愛したい、愛されたい ─心を満たしてくれた君へ─
裏切りの真実
翌日は創立記念日で学校が休みだったので、英梨さんに会えるのが嬉しくて、二人で過ごす時間を確保するために、早起きして勉強した。
11時を少し過ぎた頃にチャイムが鳴り、いつもなら11時前には来るのに珍しいなと思いながらドアを開けると、そこには知らないおばさんが立っていた。
セールスにしては服装が普段着っぽいし、見覚えがないので近所の人でもなさそうだと思っていると、その人は首から提げた身分証明書をポロシャツの胸ポケットから出して俺に見せた。
「こんにちは。まさき家事代行サービスの山崎です」
昨日会ったときに英梨さんは何も言っていなかったのに、なぜ急に別の家政婦が来たのかと不思議に思ったけれど、英梨さんだって用事で休みを取ることもあるだろう。
それとももしかして体調でも悪いのかと心配になる。
「はぁ……どうも……。あのー、今日は宮本さん休みなんですか?」
俺が尋ねると、山崎さんは不思議そうな顔でまばたきをした。
「宮本は先週末で退職しまして、今週からは私がこちらに来させていただいておりますが……」
「……えっ?」
11時を少し過ぎた頃にチャイムが鳴り、いつもなら11時前には来るのに珍しいなと思いながらドアを開けると、そこには知らないおばさんが立っていた。
セールスにしては服装が普段着っぽいし、見覚えがないので近所の人でもなさそうだと思っていると、その人は首から提げた身分証明書をポロシャツの胸ポケットから出して俺に見せた。
「こんにちは。まさき家事代行サービスの山崎です」
昨日会ったときに英梨さんは何も言っていなかったのに、なぜ急に別の家政婦が来たのかと不思議に思ったけれど、英梨さんだって用事で休みを取ることもあるだろう。
それとももしかして体調でも悪いのかと心配になる。
「はぁ……どうも……。あのー、今日は宮本さん休みなんですか?」
俺が尋ねると、山崎さんは不思議そうな顔でまばたきをした。
「宮本は先週末で退職しまして、今週からは私がこちらに来させていただいておりますが……」
「……えっ?」