愛したい、愛されたい ─心を満たしてくれた君へ─
「わかった、やってみるよ……。でも材料がなかったらあきらめるんだぞ。いいな?」
「はい!」
こういうときだけは素直だな。
冷蔵庫を覗くと米以外の必要な材料はすべてそろっていた。
問題は御飯をどうやって炊くかだ。
「志岐、御飯の炊き方知ってるか?」
「えーっと、まずは米を研ぐんだろ?」
「僕、学校のキャンプでやったから知ってる。米と同じ分量の水を入れて炊くんだよね」
男三人であーだこーだと言いながらなんとか米を研いで炊飯器にセットして、玲司に指示されながらタマネギの皮を剥いて細かく刻み、鶏肉を小さく切る。
それから材料を炒めたり、卵を割ったり、初めてのことだらけで時間はかかったけれど、なんとかオムライスが完成した。
英梨さんが作ってくれたオムライスよりずっと不格好だったけど、味は悪くなかった。
玲司も志岐も、俺が初めて作った料理を美味しいと言って喜んで食べてくれた。
やってみると料理もなかなか面白かったし、誰かのためにしたことを喜んでもらえるのは嬉しいのだと、そのとき初めて知った気がする。
「はい!」
こういうときだけは素直だな。
冷蔵庫を覗くと米以外の必要な材料はすべてそろっていた。
問題は御飯をどうやって炊くかだ。
「志岐、御飯の炊き方知ってるか?」
「えーっと、まずは米を研ぐんだろ?」
「僕、学校のキャンプでやったから知ってる。米と同じ分量の水を入れて炊くんだよね」
男三人であーだこーだと言いながらなんとか米を研いで炊飯器にセットして、玲司に指示されながらタマネギの皮を剥いて細かく刻み、鶏肉を小さく切る。
それから材料を炒めたり、卵を割ったり、初めてのことだらけで時間はかかったけれど、なんとかオムライスが完成した。
英梨さんが作ってくれたオムライスよりずっと不格好だったけど、味は悪くなかった。
玲司も志岐も、俺が初めて作った料理を美味しいと言って喜んで食べてくれた。
やってみると料理もなかなか面白かったし、誰かのためにしたことを喜んでもらえるのは嬉しいのだと、そのとき初めて知った気がする。