月曜日の桜

ドラマとして仕立てるためとは思いますが、スポットの当て所が漫画とは違います。
また、過去の真相について漫画よりも詳細に描かれています。
これに関してはどうかな。賛否出るところなのかな?
受け取り側に委ねると想像の幅を持たせる漫画、ひとつの解釈を提示したドラマ。どちらも有りかなぁと思います。

ドラマでは現代高齢者が直面する問題である“ボケ”(この言い方が良いのか悪いのかは分かりませんが)についても焦点が当てられています。
漫画では八雲が落語と心中する想いを、どちらかというと落語と世間との解離にも描かれていきますが、ドラマでは自分の落語が思うようにできなくなることへの恐怖だったり、そういうところに寄せられているのかなという印象で。
どちらにも共通するのは孤独。
口座に上がったときの、心の孤独。
これがなければ成り立たないお話でもありますからね。

それでですね、良いところで曲が入るんですよ…(またマボロシの話かw)
ドラマの演出のひとつは音楽もありですよね。
音楽ひとつで印象が違ってきます。
オープニングの沸き立つ、展開していく音楽に対して、エンディングの物悲しいイントロ。
これが物語りに寄り添うってことだなぁとしみじみ思いながら。

最終回のラストシーンにはなんとも言えぬ感慨が…。

結局、落語と心中なんてできないもんですね。
落語を愛する人がいる限り、続いていくもので。
たった一人でも滅ぼせるのなら、たった一人でも繋いでいけるもの。

『こんないいもんが、なくなるわきゃあねぇんですよね』

円熟した与太郎を、見守る八雲・助六・みよ吉の眼差しの暖かいこと。
最後のシーンは岡田将生さんではなく、八雲がそこにいたなぁと素直に思えました。


漫画にしても、ドラマにしても、とても良いお話でした。(コレを書いてる段階ではまだ紙の漫画は未購入ですが、そのうち本棚に並ぶことでしょう~)
さてさて。二週にわたりまして『昭和元禄落語心中』のお話をさせていただきました。
私、結構満足した(笑)
次はなんのお話をしましょうね?
テーマを決めておかないとうっかり忘れてしまいそうなので。
ネタ募集w

あ、こないだ新刊が出たのでこれにします。
『孔明のヨメ。』


…それにしても、違う出版社の本ばっかり話してていいのかな。ま、いいか(笑)
ではまた来週(*´∀`*)ノ
< 16 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop