恋のキューピード


コンビニに行って、パンと珈琲牛乳を取って、レジして、会社に向かって、エレベータに乗り込んだ。


莉緒のテーブルに向かいパンと珈琲牛乳をパソコンの横に置いて、カチカチっと打ち込んでる。



「莉緒さん、すいません。
青井さん、俺、何も出来ませんが手伝わして下さい」

人懐こい笑みで歩み寄る波城君の会話。

なんか、聞いたような気がする。


でも、この雰囲気が莉緒の心に引っ掛かるが気にしないようにパソコンに向かって打ち込んだ。


聞こえて無かったフリをした。


人懐こい笑みで波城君は、真っ直ぐ見つめてくるから


「何よ。
気が散るからあっちいって」


莉緒は、波城君を追い払うような言い方をした。



「そうですよね」


ペタペタを音をたてて微かな柑橘類の匂いが莉緒の鼻に香ってくる。



キンコンカンコンとチャイムが鳴り響き、チャイム共に、休憩が終わり仕事ムードが流れだした。




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