恋のキューピード
「あ、青井さん、来た」
人影が動き出しだんだん、近づいてくる。
波城君の人懐こい笑みが浮かんでるのを見ながら、
「クス・・・。
何で、波城君が居るの」
「青井さん、何ででしょう。
女性が夜道、歩くの危ないですよ」
目尻を下げてゆっくりな喋り方で真っ直ぐ見つめてくる波城君。
「疲れてるし邪魔」
すたすたと駅に向かって歩きだしてると波城君は、子犬みたいについて来てる。
夜道を歩いてるのは、莉緒と波城君以外歩いてる様子がない。