【短編】小悪魔な年下に翻弄されてます…


私はというと。

障害物競走も二人三脚も
平凡な成績しか残せなかった……

…とほほ。

運動不足だな〜。

さっきから気分も悪い。

走ってから暫く経つのに
息もまだ荒いまま。


でもまぁ……あとは
フォークダンスだけだし。


もう少し頑張れるはず!!


そう思って、吹き出す汗を拭って
出番を待っていた。


『フォークダンスに出場する3年生は
待機場所に集まってください。』


アナウンスが流れる。

ーー移動しなきゃ。

立ち上がって歩き出す。


ん?…超くらくらする。


あれ?これやばい?


みるみるうちに顔からサーッと
血の気が引いていくのが分かった。


…うわ。


こ、これ以上…

立っていられない。


靄のかかる視界。
歪む地面。


ーードサッ!


私は、その場に
倒れ込んでしまった。

< 13 / 27 >

この作品をシェア

pagetop