【短編】小悪魔な年下に翻弄されてます…
私はというと。
障害物競走も二人三脚も
平凡な成績しか残せなかった……
…とほほ。
運動不足だな〜。
さっきから気分も悪い。
走ってから暫く経つのに
息もまだ荒いまま。
でもまぁ……あとは
フォークダンスだけだし。
もう少し頑張れるはず!!
そう思って、吹き出す汗を拭って
出番を待っていた。
『フォークダンスに出場する3年生は
待機場所に集まってください。』
アナウンスが流れる。
ーー移動しなきゃ。
立ち上がって歩き出す。
ん?…超くらくらする。
あれ?これやばい?
みるみるうちに顔からサーッと
血の気が引いていくのが分かった。
…うわ。
こ、これ以上…
立っていられない。
靄のかかる視界。
歪む地面。
ーードサッ!
私は、その場に
倒れ込んでしまった。