【短編】小悪魔な年下に翻弄されてます…
…
ぼんやりした意識のなか、
聞き慣れた声がする。
「モモ先輩!大丈夫ですか?
身体、持ち上げますよ。」
声の主は、躊躇いなく…
倒れ込んだ私を
抱きかかえ歩き始めた。
「ユキくん…重いよ私。」
私、結構重いはずなのに。
全くふらつく様子もなく、
ガッシリと私の身体を抱えて
移動してゆくユキくん。
…こんなに力があったんだ。
後輩の男な一面を肌で感じ、
余計に身体が
火照っていくような気がした。