君の心に響け
今日からこの2人は桜木高校での生活が始まる。
佐々木 晴(ささき はる)は入学式の朝、
トランペットを忘れないよう
玄関において、新しい制服を着ては
変なところがないか何度も鏡を見た。
成瀬 瞬(なるせ しゅん)は入学席の朝、
サッカーのユニフォームを忘れないよう
玄関において、ネクタイをきちんと
結べているか何度も鏡をみた。
桜木高校は吹奏楽部、サッカー部、野球部が
全国大会常連の高校である。
そのため3つの部活は3強と呼ばれ、
全国から強者が勢ぞろいしてることで
有名であった。
そんな学校に今日から通う佐々木晴は
髪の毛を1つに束ね
「いってきます!」
と言って、トランペットを大事に抱えながら
玄関をでた。
「おっ、晴!はよっ!」
ちょうど一緒に玄関からでてきたのは
守山 流星(もりやま りゅうせい)
晴の幼ななじみだ。
身長が173センチで、野球少年のため
ずっと坊主頭をしている。
家が隣ということもあり、
家族ぐるみの付き合いで
小さい頃からの友達であり幼なじみだ。