君の心に響け


晴と流星はクラスが同じで


盛り上がっていたため


周りがざわざわざわとしたり


何やらひそひそ声で話しているのに


気がつかなかった。


しばらくして


ようやく2人は周りがざわついているのを


感じた。



どうやらそのざわつきの原因は


1人の男の子ようだ。


周りのざわざわしてる様子を気にして


下向き加減で来た男の子は、


クラス分けを見て


ジロジロとみられながらも


すぐ校舎へと入っていった。



すると女の子達はあれやこれやと話しだした。




「あの子が成瀬 俊だよね、すっごいサッカー

できるしイケメンって有名だよね。」




「かっこよかった〜〜。」




「成瀬 俊くんほんとにこの学校なんだ。

下向いてたけどそれでもイケメンってわかるわ。」




「俊くんと同じクラスがよかった〜〜。」





など様々な成瀬 俊という人物について


あれやこれやと話していた。




成瀬 俊という人は、噂に鈍感な晴でも


知っているくらいの人だった。



中学校の友達が、隣町でとにかく


イケメンでサッカーが上手な


男の子が桜木高校に入るという噂を


聞きつけ、晴が同じ学校だと知ると


羨ましいという言葉を


何百回と言っていたからだ。




しかもすごいのが、桜木高校は


サッカーも全国大会に


行くほどのレベルなのに


成瀬 俊はスポーツ推薦で桜木高校に


入学しているというエリート中の


エリートなのだ。



今年入ってくる桜木高校の1年生の中で


間違いなくこの成瀬 俊が1番の人気者だろう。
< 4 / 14 >

この作品をシェア

pagetop