君の心に響け

晴と流星は1年2組の教室へと向かった。



クラスでは皆が皆、周りの様子を伺いながら



「よろしくね」という言葉が



飛び交っていた。



晴も多くの人からよろしくね、と



声をかけられた事に



ほっとしながら



トランペットを自分の机の上にそっとおき



一息して周りを見た。



皆、高校生って感じで可愛いなぁ。



私も髪の毛アレンジしてこれば良かったと



と心の中で思った。



そう思いながら席に座ろうとすると



1人の女の子の視線を感じた。



晴は、フルート楽器を持っている子の



存在にすぐに気づいた。



「吹奏楽部!?!?!」



晴は自分が人見知りだと思っていたけど



なぜかとっさに声がでていた。




「うん!!」




二つ結びをしたふんわり女子の



女の子は嬉しそうに頷いた。




「わっ私、トランペット希望の


佐々木 晴です。」




「私はフルート希望の


木内 愛華(きのうち あいか)です。」




挨拶をした後何度も



恒例である「よろしくね」という



挨拶を何度もした後



少し話しただけで



お互い仲良くなれる!と感じたのか



2人は「良かったぁ。」という言葉を



何度も繰り返しながら手を取り合っていた。


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