夢と好きノ咲くとき




ーミーンミンミンミンミン


セミの鳴き声が目立ち出して、暑さに磨きがかかってきた7月半ば

私は1人保健室にいた

今の時間クラスでは体育の授業

外からはみんなの元気な声

窓の外を見ながらぼそっと呟いた


「いいなぁ〜、あたしも外で走り回りたいし。」


すると


「早くお薬飲んで寝ちゃいなよ?」


そう言ってカーテンの後ろから登場したのは第2のお母さんとも言える真子ちゃん

真子ちゃんは保健室の先生


「でーもー」

「でももだってもないのよ、辛いのは美羽ちゃんでしょ?」

「わかりましたよーだ。」


大人しくベッドに横になった

美羽ちゃんと呼ばれていたのは私、宇佐美美羽(うさみみわ)高校二年生

そうそう、なんでここで体育を見学してるかって言うと体調が良くないから

別に死ぬような重症ではないんだけど

頭痛が酷くて病院通いの日々

しかも貧血気味だから、今日みたいに日差しのすごい日に外で走り回ってたら即救急車で病院行きになっちゃう

最近は年頃で色々薬が効かなくて変わったり、体調の変化が酷くて余計辛い

なんなら1日授業を真面目に受けることさえままならないかも?

そんなこんなで色々考えていたら眠くなっていて、いつの間にか眠りについた


< 2 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop