というわけで、結婚してください!
「ああ、ちなみに、後からこのヴィラとヴィラの間には、木を植えますので、お隣同士見えることはありませんから。

 ぜひ、皆様にもいいホテルだったとお伝えください」
とぬかりなく、宣伝も付け足しながら。

 でも、自分たちが逃げたら、後の応対を任された窪田が困るのではないかと思っていると、そんな鈴の表情に気づいたように、窪田は笑って言ってきた。

「ああ、私のことなら、ご心配なく。
 尊様に脅されたと言いますから」





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