絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
お見合いの席で大胆プロポーズ!?
春うららな三月上旬。両親と共に訪れたのは都内でも有名な、老舗の日本料理店。
私、有坂(ありさか)麻衣子(まいこ)は成人式以来の着物に身を包み、不本意ながらお見合い相手と対峙していた。
感情の読めないニコニコ顔で私の前に座っているのは上杉(うえすぎ)岳人(がくと)。私より五つ上の二十九歳。
全国的にも有名な上杉不動産会社の御曹司で、何度か社交の場で顔を合わせたことがある。
身長百八十センチの長身に、すらりと伸びた手足。高校までサッカーをやっていたようで男らしく逞しい体つき。
おまけにそこらへんの人気俳優より、整った顔立ちをしていて、女性との噂が絶えないプレイボーイだ。
だけど私は、彼には一切興味がない。向こうだって私なんかまったく相手にしていなかった。
それなのになぜ今、こうして私は上杉さんとお見合いなんてしているのだろうか……。
窮屈な着物を身に纏い、運ばれてきた料理に箸を伸ばしていると、本人たちそっちのけで互いの両親は盛り上がる。
私、有坂(ありさか)麻衣子(まいこ)は成人式以来の着物に身を包み、不本意ながらお見合い相手と対峙していた。
感情の読めないニコニコ顔で私の前に座っているのは上杉(うえすぎ)岳人(がくと)。私より五つ上の二十九歳。
全国的にも有名な上杉不動産会社の御曹司で、何度か社交の場で顔を合わせたことがある。
身長百八十センチの長身に、すらりと伸びた手足。高校までサッカーをやっていたようで男らしく逞しい体つき。
おまけにそこらへんの人気俳優より、整った顔立ちをしていて、女性との噂が絶えないプレイボーイだ。
だけど私は、彼には一切興味がない。向こうだって私なんかまったく相手にしていなかった。
それなのになぜ今、こうして私は上杉さんとお見合いなんてしているのだろうか……。
窮屈な着物を身に纏い、運ばれてきた料理に箸を伸ばしていると、本人たちそっちのけで互いの両親は盛り上がる。
< 1 / 272 >