絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
でも上杉さんに近づく女性を寄せ付けないようにするってことは、磯部さんはそれだけ上杉さんのことが好きってことだよね?
何度か社内でふたりが並んでいるところを見たことがあるけど、絵になっていてお似合いだった。まさに美男美女カップルだと思う。
上杉さんには、磯部さんみたいな女性がお似合いなんじゃないかなーって思っていたけど……そっか、磯部さんは上杉さんのことが好きなんだ。
そう思うとなぜだろう。なんかモヤモヤする。
さっきまでモリモリ食べていたのに、すっかり食欲がなくなる。それに気づいた真理愛は愉快そうに私の顔を覗き込んだ。
「あ、なに? 思いがけぬ強力なライバル出現に、気づけずにいた自分の気持ちに気づいちゃった?」
「……違うから」
否定するものの、内心焦りを覚える。
ううん、私が上杉さんを好きだなんてあり得ない。絶対に違う。
「そうなの? 残念。今後、なにか進展があったら教えてよ? 楽しみにしているから。あ、もちろん相談にも乗るから安心してね。絶対に誰にも言わないし」
他人事だと思って楽しんでいる真理愛に、乾いた笑い声が漏れる。
何度か社内でふたりが並んでいるところを見たことがあるけど、絵になっていてお似合いだった。まさに美男美女カップルだと思う。
上杉さんには、磯部さんみたいな女性がお似合いなんじゃないかなーって思っていたけど……そっか、磯部さんは上杉さんのことが好きなんだ。
そう思うとなぜだろう。なんかモヤモヤする。
さっきまでモリモリ食べていたのに、すっかり食欲がなくなる。それに気づいた真理愛は愉快そうに私の顔を覗き込んだ。
「あ、なに? 思いがけぬ強力なライバル出現に、気づけずにいた自分の気持ちに気づいちゃった?」
「……違うから」
否定するものの、内心焦りを覚える。
ううん、私が上杉さんを好きだなんてあり得ない。絶対に違う。
「そうなの? 残念。今後、なにか進展があったら教えてよ? 楽しみにしているから。あ、もちろん相談にも乗るから安心してね。絶対に誰にも言わないし」
他人事だと思って楽しんでいる真理愛に、乾いた笑い声が漏れる。