絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
波乱の入社式
「うーん……まだしっくりこないなぁ」
四月一日の朝。まだ数えるほどしか着ていない真新しいスーツを身に纏い、全身鏡の前でおかしなところがないか確認していた。
三月下旬から一週間、入社前の社内研修を得て今日はいよいよ入社式。それと同時に辞令式も行なわれ、自分の配属先が決まる日でもある。
髪をひとつに束ね終えると、テーブルに置いてあるスマホが震えた。確認すると、新着メッセージ一件ありの文字が。
この時間に送ってくる相手はたったひとりしかいない。確認しなくてもわかる。
タップして見ると、やっぱり予想通り送り主は上杉さんだった。
連絡先を交換して以降、彼は本当に朝と夜、一日に二回以上メッセージを送ってくる。
時間がある時は電話がかかってくることもしばしば。
最初はメッセージひとつでも、なんて返したらいいのか迷っていたし、いきなり電話がかかってきた時は狼狽えたりもした。でも二週間も過ぎると慣れてくる。
悩まずに返信できるようになったし、電話でも緊張せずに話せるようになった。
四月一日の朝。まだ数えるほどしか着ていない真新しいスーツを身に纏い、全身鏡の前でおかしなところがないか確認していた。
三月下旬から一週間、入社前の社内研修を得て今日はいよいよ入社式。それと同時に辞令式も行なわれ、自分の配属先が決まる日でもある。
髪をひとつに束ね終えると、テーブルに置いてあるスマホが震えた。確認すると、新着メッセージ一件ありの文字が。
この時間に送ってくる相手はたったひとりしかいない。確認しなくてもわかる。
タップして見ると、やっぱり予想通り送り主は上杉さんだった。
連絡先を交換して以降、彼は本当に朝と夜、一日に二回以上メッセージを送ってくる。
時間がある時は電話がかかってくることもしばしば。
最初はメッセージひとつでも、なんて返したらいいのか迷っていたし、いきなり電話がかかってきた時は狼狽えたりもした。でも二週間も過ぎると慣れてくる。
悩まずに返信できるようになったし、電話でも緊張せずに話せるようになった。