絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
「この前、麻衣子を好きになった理由をひとつ、話し忘れてた」
「えっ……好きになった理由、ですか?」
意味深なことを言われドキッとしながらもオウム返しをすると、すぐに彼は頷いた。
「麻衣子が俺と同じ夢を追いかけていたから」
同じ夢……? どういうこと?
聞いても理解できずにいると、上杉さんは話してくれた。
「じいちゃんが施設に入所したことを機に、介護業界の現状を目の当たりにしたんだ。じいちゃんが入居している施設は入居料が高額だけど、待機することなく受け入れてもらえることができた。でも誰もがそううまくいかない。現状は何年も入居を待っている要介護者もいる」
耳を疑った。だってまさか上杉さんが介護業界について、こんなに詳しいとは思いもしなかったから。
「入れたとしても介護従事者が少なく、残念ながら満足のいくケアができている施設もある。そんな現状を少しでも打破したくて父さんに無理を言い、介護業界に参入させてもらったんだ」
「――え、ちょっと待ってください。もしかして上杉さんが介護事業部を立ち上げたんですか?」
これには口を挟まずにはいられなかった。
「えっ……好きになった理由、ですか?」
意味深なことを言われドキッとしながらもオウム返しをすると、すぐに彼は頷いた。
「麻衣子が俺と同じ夢を追いかけていたから」
同じ夢……? どういうこと?
聞いても理解できずにいると、上杉さんは話してくれた。
「じいちゃんが施設に入所したことを機に、介護業界の現状を目の当たりにしたんだ。じいちゃんが入居している施設は入居料が高額だけど、待機することなく受け入れてもらえることができた。でも誰もがそううまくいかない。現状は何年も入居を待っている要介護者もいる」
耳を疑った。だってまさか上杉さんが介護業界について、こんなに詳しいとは思いもしなかったから。
「入れたとしても介護従事者が少なく、残念ながら満足のいくケアができている施設もある。そんな現状を少しでも打破したくて父さんに無理を言い、介護業界に参入させてもらったんだ」
「――え、ちょっと待ってください。もしかして上杉さんが介護事業部を立ち上げたんですか?」
これには口を挟まずにはいられなかった。