絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
最後にもう一度彼の大きな手が私の頭に触れた瞬間、胸がキューッと締めつけられて苦しくなる。
素直に嬉しく思う。『期待している』と言ってもらえて。
だけどなぜかドキドキしている自分もいる。
それは上司に褒められたから? それとも褒めてくれたのが上杉さんだから?
「それに……」
感じた気持ちの原因を探っていると、いきなり上杉さんは屈んで顔を近づけてきたものだから、思わずのけ反る。
「な、なんですか……!」
違った意味でドキドキしながら問うと、彼は白い歯を覗かせた。
「それに誰にも内緒の社内恋愛もいい」
社内恋愛って……私と上杉さんは恋愛していませんから!
「しませんよ!?」
すぐに否定すると、彼は可笑しそうに喉元を鳴らす。これはまたからかわれたんだ。
悔しくて下唇を噛みしめていると、彼はゆっくりと離れていく。
「いいや、絶対するから。……麻衣子と社内恋愛。それで鉄板の資料室でイチャイチャもする」
「しません!」
拳をギュッと握りしめて全力て拒否する。でも上杉さんは「絶対する」ともう一度言い、自信たっぷりに私を見下ろしている。
素直に嬉しく思う。『期待している』と言ってもらえて。
だけどなぜかドキドキしている自分もいる。
それは上司に褒められたから? それとも褒めてくれたのが上杉さんだから?
「それに……」
感じた気持ちの原因を探っていると、いきなり上杉さんは屈んで顔を近づけてきたものだから、思わずのけ反る。
「な、なんですか……!」
違った意味でドキドキしながら問うと、彼は白い歯を覗かせた。
「それに誰にも内緒の社内恋愛もいい」
社内恋愛って……私と上杉さんは恋愛していませんから!
「しませんよ!?」
すぐに否定すると、彼は可笑しそうに喉元を鳴らす。これはまたからかわれたんだ。
悔しくて下唇を噛みしめていると、彼はゆっくりと離れていく。
「いいや、絶対するから。……麻衣子と社内恋愛。それで鉄板の資料室でイチャイチャもする」
「しません!」
拳をギュッと握りしめて全力て拒否する。でも上杉さんは「絶対する」ともう一度言い、自信たっぷりに私を見下ろしている。