絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
「でも両親が麻衣子に会いたがっている話は本当だからな? 今夜は遠慮してもらったけど、今度改めて会ってやってよ。うちの両親も、麻衣子の両親のように俺たちが結婚することを望んでいるから」
なんて答えたらいいかわからなくなる。
私はまだ好きって気持ちすらわからない恋愛初心者だ。それなのに結婚なんて考えられるはずもない。
だけど両親は上杉さんとの結婚に前向きで、特にお母さんが望んでいると思う。
ナイフとフォークを持つ手は止まり、ゆっくりと顔を上げると、上杉さんは私の様子を窺いながら聞いた。
「麻衣子はさ、まだ両親に本音を話せずにいるの?」
「……はい」
本音なんて言えるわけない。上杉さんとお見合いをしたのに、会社勤めする私をお母さんは快く思っていないようだし。
今では顔を合わせなくていいように、朝早く家を出たりしているくらいだ。
素直に答えると、彼は力なく「そうか」と言う。
なんて答えたらいいかわからなくなる。
私はまだ好きって気持ちすらわからない恋愛初心者だ。それなのに結婚なんて考えられるはずもない。
だけど両親は上杉さんとの結婚に前向きで、特にお母さんが望んでいると思う。
ナイフとフォークを持つ手は止まり、ゆっくりと顔を上げると、上杉さんは私の様子を窺いながら聞いた。
「麻衣子はさ、まだ両親に本音を話せずにいるの?」
「……はい」
本音なんて言えるわけない。上杉さんとお見合いをしたのに、会社勤めする私をお母さんは快く思っていないようだし。
今では顔を合わせなくていいように、朝早く家を出たりしているくらいだ。
素直に答えると、彼は力なく「そうか」と言う。