イケメンエリート、はじめての純愛⁇
「シャワーはシャワーです。
あの楕円形の素敵な浴槽で、たっぷりに泡立てたお湯の中に映司さんと入りたいんです…」
「お互い裸だよね…?」
そんなバカな事を聞く映司は、もう幼稚園児レベルのあり様だ。
心臓がひっくり返って全ての血液が逆流し始めたみたいに。
「裸ですよ…
でも、映司さんが好むのなら、ネグリジェを着たまま入ってもいいですけど…」
咲子は笑いながらそう言った。
でも、映司は笑ってられない。
一足先に天国へ昇ってしまいそうな勢いに、咲子を担ぎ上げた。
「じゃ、今から入ろう…
今日は、咲子ちゃんの話をたくさん聞きたいし、俺の話も聞いてもらいたい。
その浴槽の中で大切な話し合いをしよう。
俺は大、大、大歓迎だよ」
映司はあんな事を言ったけれど、咲子と裸で、それでいてその泡立つ浴槽の中で大切な話なんかできるわけがないと分かっていた。
咲子の父親との今日のやり取りやこれから先の作戦変更の話は、お風呂から出てお互い落ち着いてから話した方がよさそうだ。
でも、その落ち着く時間がやって来るかは、俺の活発な獣次第だけれども…