イケメンエリート、はじめての純愛⁇
「はい…
おじい様は、私の一番の理解者で、そして私の事をいつも応援してくれています。
幼い頃によく言われたのは、自由か自由じゃないかは自分次第なんだっていう事。
自分の心は自分だけのものなのだから、いつでも羽ばたけるように準備しときなさいって。
私の空想好きもそのおじい様の影響なんです。
色々制限されて、何もできなかった思春期の頃は、頭の中の世界で色々な事をして楽しみました。
例えば、違う国のお姫様になるとか…」
映司は咲子の隣に移動した。
そして、涙ぐむ咲子の肩を優しく抱き寄せる。
「咲子ちゃんの近くにおじい様が居てくれて本当に良かった…
そのお礼も言いたいし、咲子ちゃんの大切なおじい様に俺の事をちゃんと知ってもらいたい。
会わせてもらえるかな…?」
咲子は人差し指で涙を拭いて、映司に微笑みかける。