イケメンエリート、はじめての純愛⁇
「もちろんです。
おじい様も絶対に会いたがってるはず。
咲子が夢にまで見た王子様がやっと現れたって…」
「王子様?」
「そう、王子様です」
すると、映司は咲子の前で跪いた。
「では、お姫様、食事が終わったようなので、僕と一緒に外の風でも浴びませんか?」
そして、映司は咲子を抱き上げ、ベッドルームから続くテラスへ連れて行く。
そこには、前もってワインのセットとオードブルが準備されていた。
映司は大きめのリクライニングシートに咲子を座らせ、咲子が寒くないように厚めのガウンを羽織らせる。
そして、手際よくワインをグラスに注ぎ、サイドテーブルにワイングラスとオードブルを置いた。
「映司さんも座って」
咲子が映司に気を遣ってそう言うと、映司は片手にワイングラスを持って咲子の近くに来た。
そして、咲子の座っているリクライニングシートに自分も座る。
咲子を背中から抱え込むように、映司は咲子の頬にゆっくりとキスをした。