イケメンエリート、はじめての純愛⁇
困難が怒涛のように押し寄せる
それから幾日が過ぎ、映司は咲子の父親の頑固さにほとほと疲れ果てていた。
アポイントが中々取れない。
受付の人への直接交渉でも、名前を言っただけで軽くあしらわれてしまう始末だった。
そんな時、咲子が朗報を持ってきた。
咲子のおじい様が喜んで会ってくれるということだ。
今回のセッティングは全て咲子に任せている。
大好きなおじい様と映司を会わせる事に幸せを感じている咲子は、その大役を張り切って引き受けた。
映司は咲子の張り切りように少々を不安を覚えていたが、それはあまり考えないようにしている。
でも、残念な事に、その不安は見事に的中してしまう。
「映司さん、おじい様と会う日が決定しました。
三日後の土曜日で、場所はおじい様行きつけの三楽亭という日本食のお店を予約しました」
映司と咲子は夕食を外で済ませ、今、ホテルの部屋のソファの上でゆったりと過ごしていた。
映司は、お気に入りのワインを飲んでいる。
咲子はネグリジェに着替え、そんな映司の胸にもたれてそう言った。