イケメンエリート、はじめての純愛⁇
「了解、その日はちゃんと空けてるから大丈夫だよ。
三楽亭か…
そのお店にはたぶん行った事がないから、楽しみだな」
映司はそう言いながら、咲子を抱きしめてキスをした。
大好きなネグリジェの肌触りに、今すぐにでも咲子を抱きたくなる。
映司は持っていたワイングラスをテーブルに載せ、咲子を自分の方へ限りなく引き寄せた。
そして、そのままいい事を始めるはずだったのに、咲子は映司から少し体を離した。
「映司さん!
まだ、話の続きがあるんです」
映司はそれでも咲子にキスをする。
すると、咲子は笑いながら、映司の口元で要件を話し始めた。
「最初は、私達とおじい様の三人の予定だったのですが、急遽、五人に変更になりました」
さすがの映司も驚いてキスをやめる。
「五人って? 他に誰が来るの?」
映司の中で、キスの余韻は一瞬にして消え失せた。
ずっと感じていた嫌な予感は、まさに今出てくる答えにあると確信したから。