イケメンエリート、はじめての純愛⁇
映司は本当に申し訳ないと思ったけれど、こっち側の幹事を明智君にお願いした。
こういう事を笑顔で引き受けてくれるのは明智君しかいない。
それに、今までも何度となく困難から助けてもらった明智君に、映司は最上級の信頼を寄せていた。
そんな明智君は、自分がリストを作る前にソフィアに相談する事を映司に勧めた。
「そっか、そうだよな…
結婚が決まった事はメールで連絡したけど、ちゃんと話した方がいいか」
明智君は大きく頷く。
「美都子さんとソフィアは大学の友達という事で、裏でがっしり繋がっていると思います。
ソフィアに美都子さんからの情報ばかり入れる事は、ちょっと危険です。
映司さんの結婚式に対する考えを、ちゃんとソフィアに伝えた方が賢明だと思いますよ」
映司君は本当に気の利く男だ。
いわゆる典型的な日本人タイプで、細心の注意を払い相手の気持ちを推し量れる。
陽気で物事を深く考えない映司とは真逆のタイプだった。
映司は明智君の忠告をすぐに聞き入れ、ソフィアに連絡を取った。
ソフィアは待っていたのではないかと驚くほど、すぐに画面に顔を出した。