イケメンエリート、はじめての純愛⁇


映司は面倒くさそうに笑った。


「ソフィア、頼むから、俺のいい事だけを美都子さんに伝えてくれよ」


ソフィアは目元のしわを思いっきり深くして大笑いする。


「それと、あなたの結婚式の件だけど、私はその日ノルウェーの方へ行ってて参列する事ができないの。
だから、私の代わりに、トオルとたまたま日本に帰国している凪と、そしてみんなのアイドル明智君を参列させようと思ってる」


「な、凪??」


映司は一番聞きたくなかった名前を聞いて、思わず声を張り上げてしまった。


「そうよ、凪は大事よ。
東京支店の代表としてトオルを、ニューヨークの本社から凪を、ま、実質、凪が私の代わりになるけどね。
あとは、その癖の強い人間達のクッション的役割に明智くんを、どう? 
いいメンバーでしょ?」


映司はまだ言葉が出てこない。
凪だけはやめてほしい。
いや、絶対に、凪は無理だ。



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