イケメンエリート、はじめての純愛⁇



それからの一週間、咲子は毎日を忙しく過ごした。

団体を二つから一つに減らすという映司の案は、思いのほか、他の職員の心に響いた。
何度も話し合いを進めた結果、犬猫の方の団体は、同じ志を持った姉妹団体に吸収してもらう事に決定した。
でも、これも、映司の意見を聞いてからの決定にするつもりでいる。

という事で、在日外国人の特に難民認定を受けて日本の永住が決定した外国人家族を対象に、少しながらの奨学金を支給していければと思っている。
今の法人としてのままでいいのかとか、映司に相談することはたくさんあった。

映司に言われたとおり、必要になる書類を丁寧に準備をした。
プリンターで印刷すると、A4サイズの紙で二十枚ほどの冊子となった。

そんな風にバタバタと過ごしていた七日目の朝に、咲子の元へ映司から連絡が入った。


「咲子様、EOCの堀江様からお電話が入っていますけど、そちらにつなぎますか?」







< 38 / 222 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop