イケメンエリート、はじめての純愛⁇
圭子は緊張した顔で咲子様にそう告げた。
咲子様から先日のプレゼンテーションの話を聞いた時には、あまりの咲子様の失態に天井を仰いでしまったくらいだった。
一人で着物を着て、あまりのおかしさに先方の堀江様にお直しをしてもらったとか、よくちゃんと話がまとまったものだと、心から堀江様に感謝した。
だから、今度は絶対に失敗はあり得ない。
圭子は咲子以上にドキドキしていた。
「もしもし、堀江様ですか…?
七条咲子でございます。
こ、この度は、どうもありがとうございます」
咲子はガチガチに緊張していた。
ただでさえ固い挨拶が、さらに輪をかけて固くかしこまってしまう。
でも、そんな咲子を知ってか知らずか、映司は異常なほどのハイテンションで声が弾んでいる。
「今日、今後の話し合いを兼ねて、一緒にランチしよう。
もうお店は予約してあるから、そこまで来てもらえるかな?」
「……はい」