イケメンエリート、はじめての純愛⁇
「はい、ごめんさない…
だから、メッセージって言われても、あまりピンとこなくて」
そこからかい??
映司は心の中で一人でツッコミを入れてしまった。
「…そっか。
じゃ、12時にアバンクールヒルズTOKYOの一階ロビーのグランドピアノの前で待ち合わせでいい?」
「アバンクールヒルズTOKYO?」
「そうEOCが入っているビル。
有名だからすぐに分かると思うよ」
咲子はそれ以上何も質問せずに電話を切った。
質問ばかりして無知な自分を知られるのが恥ずかしかったから。
そして、ガラケーをスマホに変えていた事に心からホッとした。
まだほとんど何も使いこなせていないが、これを機会にスマホの達人にならなければと俄然やる気が出てきた。
…まずはメッセージが何なのかを検索しなくちゃ。
咲子が一人でぼんやりしていると、心配している圭子がすぐに歩み寄ってきた。