イケメンエリート、はじめての純愛⁇


「咲子様、どうでした?
ちゃんと待ち合わせができましたか?」


咲子は圭子に気づくと、満面の笑みを浮かべゆっくり頷いた。


「はい、大丈夫でした。
アバンクールヒルズTOKYOの一階ロビーに、12時に待ち合わせです」


咲子はまだぼんやりしている。
電話越しに聞こえる映司の声をしっかり自分の頭に焼き付けているように。


「アバンクールヒルズTOKYOに入っているお店でランチをするんですか?」


咲子はハッとして、もう一度映司との会話を思い出す。


「多分、そうじゃないかと…
だって、お店はもう予約を入れているって言ってましたから」


圭子はパソコンでアバンクールヒルズTOKYOのホームページをすぐに開いた。
超リッチで有名なそのビルのランチの相場を知るためだ。


「咲子様、今日のランチは、できれば、こちらでお会計はした方がいいと思います。
これからお世話になる大切な方なので、最初だけでもこちらがご馳走するという形で」


咲子は大きく頷いた。



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