イケメンエリート、はじめての純愛⁇
「分かりました。
そうですよね、そうした方がいいです。
では、私、お金をおろしてきますので、大体、そのランチっていくら位になりそうですか?」
咲子は意気揚々とアバンクールヒルズTOKYOへ向かって歩いている。
12時の待ち合わせに遅れないように、相当早くに事務所を出た。
そして、圭子から頼まれて、事務所の近くの銀行でお金も下した。
圭子が調べた結果、アバンクールヒルズTOKYOに入っているお店のランチの相場は5000円から10000円だった。
咲子は驚きのあまり目が点になった。
だって、咲子の財布にはいつも3000円程しか入っていないし、ランチに10000円って想像がつかない。
だから、圭子の計らいで20000円を経費から下した。
どれくらいかかるか分からないけれど、この場合は経費として落とせるから必ず領収書をもらう事と、圭子に念を押された。
咲子はその20000円を財布に入れて、映司にランチをご馳走すると心に誓った。