イケメンエリート、はじめての純愛⁇
咲子が驚いて振り返ると、そこにはまた素敵な男性が立っていた。
少し着崩したスーツがいい感じに似合っている笑顔が素敵な人。
「は、はい」
すると、その人はすぐに腕時計を見た。
「咲子さん、今日、EOCの堀江と待ち合わせじゃなかったですか?」
咲子はやっと映司の事を思い出した。
自分の不甲斐なさに心臓がドクドク暴れ出す。
「まだ、大丈夫です。あと、3分あるから。
早く、急ぎましょう」
その人は咲子の手を取って、さっき乗ったエレベーターとは違うエレベーターへ連れて行く。
人の少ない特別なエレベーターに乗り込んだ時、咲子はやっとその人に名前を聞くことができた。
「ありがとうございます…
あの、お名前を教えていただければ…」
その人は握っていた咲子の手を離して、また優しく微笑んだ。
「僕は、EOCの明智といいます。
映司さんの直属の後輩になります。
でも、よかった…
たまたまだけど、咲子さんを見かけて」