イケメンエリート、はじめての純愛⁇


「その先生の事はひそかに好きでした。
真面目で優しくて、そして、私の事をちゃんとした一人の女の子として接してくれて。

それで、キスをしてしまい、私達は何だか気持ちが燃え上がってしまって。
でも、三日後に、先生は私の元からいなくなりました。

僕は咲子様には不釣り合いな人間だからって…」


咲子はそんな切ない話をしているのに、ソルベをまだ楽しそうに食べている。
でも、何だか瞳が潤んで見えた。


「みんな、私の事をちゃんと見てくれないんです。
生まれ育った環境とか、私を取り巻く色々な問題が、友達を、特に男性の友達を遠ざけてしまって。

でも、こんな風に映司さんと、こういう話ができている事がすごく嬉しいです。
ありがとうございます…」


咲子は潤んだ瞳で映司を見て微笑んだ。

映司は真剣に咲子の初めてをたくさん叶えてあげたいと思った。
特に、恋愛に関しては最重要事項だ。
その先生とやらが逃げ出してくれた事に、今は感謝するしかない。
他の奴にとられるなんてあり得ない。
俺がすべてを叶えてやる…





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