好きって言わせたい〜恋に臆病な彼が本気になったら、溺愛がとまりません〜
1章
イケメンは魔法使い?
最近、土日も休みが取れないと言う彼氏。
忙しくしている彼となかなか会えない私は、彼氏にご飯でも作ってあげて、彼の帰りを待っていようと食品の買い出しをした。彼の喜ぶ顔を思い浮かべて彼のマンションの部屋を合鍵で入っていく。
すると、玄関を入ってすぐのキッチンで半裸の彼が、女の服を淫らに脱がし、その体を弄り、淫らに唇を重ねて欲情し、興奮した表情のまま、チラッと玄関にいる私を見た。
目の前の光景に、何がなんだかわからない私。
悪びれもせずに、苦々しく顔をしかめる彼。
彼にしなだれて勝ち誇る笑みを浮かべる女の横顔。
「忙しいんじゃなかったの?」
「あっ、そんなのおまえに会うのが面倒だから断る口実だよ」
「めんどうって、ひどい」
「押しつけがましいんだよ。頼んでもないのに、してあげたとか言うだろ。まだ結婚も考えられないのに、子供が何人とか、将来の話されて、マジうざい。今日だって、断ったのに、何、勝手に来てるんだ!そう言うとこ、重いんだよ」
「だからって、浮気なんて…」
「浮気⁈鍵持ってるからって彼女面。うぜ〜。その鍵返せ」
私の手から鍵を奪った彼は、一緒にいる女の手に鍵を渡した。
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