好きって言わせたい〜恋に臆病な彼が本気になったら、溺愛がとまりません〜
2章
オオカミは猫をかぶっていた
彼とエッチしてしまってから、神崎さんのお店には行けずにいる。
その理由が、エッチした理由に問題があるからだ。
流されてのワンナイト・ラブ?
彼は私のことがタイプだからとか、好きだからとかじゃなく、私の声が彼の欲情を昂らせたという理由だけ…
爽やかな顔で、散々攻められ、声をあげさせられ、声を我慢することを許してくれなかったS気の一面を見せた。
そして、行為が終わればあっさりしていて、家まで車で送ってくれたが、そこで何か甘い雰囲気になったわけじゃない。
呆気なく、『またね』…
これって、なんなんだ?
私を悩ます理由だった。
彼に惹かれていたことは認めよう。
だから、私はキスの先も受け入れた。その先に何かあると期待していなかったとは言わないが、もっと、何か…言うべき言葉があってもよくないだろうか?
『またね』があるなら、連絡先を交換するとか…あったはずなのに、ないということはその場の口約束だったからだろうか?
私のこういうところが重い理由なのか?
自傷して傷ついてる。
あー、もう。わからない…
食事代を払っていないという理由で、払いに行って様子をみてこようか?
そういうのも重いのだろうか?