好きって言わせたい〜恋に臆病な彼が本気になったら、溺愛がとまりません〜
彼の彼女になった気分で、幸せ…
甘く唇を喰んで、隙間に彼の舌が入ってきたら、受け入れてお互いに舌を絡めてはすり合わせ、お互いの唇を喰んで、甘い吐息をかけあう。
体中が、甘やかに疼きだす。
キスが止んで、目を開くとコツンとおでこ同士をぶつけてきた彼。
目の前で、爽やかなイケメンが婀娜っぽく見ているではないか…
…このまま死んでもいいかもなんて思ったり思わなかったり。兎に角、表情が色っぽく過ぎて、ゴクッと唾を呑み込んだ。
何度もキスしているけど、いつも、彼は男の顔で余裕しゃくしゃくで振り回されていたのは私だけだった。だけど、今、私とのキスで、彼がこんな表情をしてくれたんだと思うと嬉しくなる。
彼の頬を挟んで、その顔にチュッとキスを返した。
目を大きく開いて、ニヤっと笑った彼。
ご機嫌になってくれた。そう思ったのに…
「明日も仕事だろうから、このまま帰してやるつもりだったのに、愛梨…自己責任だからな」
えー…と叫びつつ、彼に抱かれる喜びを知っているから嬉しかったりする。
先に運転席に戻り、エンジンをかけた彼だが、なぜだが後部座席に座り、私を手招きした。
まさか…ここでするの?
躊躇いながら、彼のいる後部座席へ行き隣に座った。