好きって言わせたい〜恋に臆病な彼が本気になったら、溺愛がとまりません〜

彼も「オオカミさんですか?」

「オオカミ…そんな生優しい奴じゃない。なんてったて悪魔って呼ばれてたオーナーの息子だからな」

…そんな怖い人には見えなかったけど…

「あぁ、兎に角、慧には絶対に近寄るな」

「はい…」

私には神崎さんだけですから…
あなたにはセフレの一人ですけど。

「神崎さん?」

突然、自分の口に手を当てほんのり頬を染めて考える素振りをしている。

「あと…」

まだ、なにかあった?

「なんですか?」

「…神崎さんに戻ってる?」

「元々からそう呼んでますよ」

「お前には、透って呼ばれてもいい」

ちょっと、気まずそうに目を逸らすあたり、可愛いんですけど…

「本当に呼んでいいんですか?後で、呼ぶなって怒ったりしませんか?」

「いいって言ってる。神崎さんって呼ばれるより透って呼ばれる方が、くる」

だからなんですか、それ?

「それにだ…」

痛ッ

唇を彼に噛まれた。

「お前の声が、他の奴の名前を呼ぶとか聞いててムカつく」

し、嫉妬してくれてるんですか?

声に出して聞きたい。
でも聞いたら重いって思われそうだから、言わないけど…

家まで送ってもらって
軽く唇にキスされて
もう、気分はサイコー

透さん、大好き…
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