好きって言わせたい〜恋に臆病な彼が本気になったら、溺愛がとまりません〜
オオカミは迷走中
私は、あの日から最高に浮かれた。
彼から電話がかかってきたのは、まだあの一回きりだけど…
送ってもらった後に、お礼とおやすみなさいの挨拶を送った。既読はついたけど、返信はなかった。
だから、重いって思われるのが嫌で、電話はせずに、ショートメールで、送りたいのを5回に1回か2回にしている。
内容はというと連絡事項のようなもので、お昼休憩中に『今日はお店に行きます』に対して、彼からは、『了解』とか、既読無視もあるけど、他のセフレと鉢合わせってことのないように、行く前に『今から向かいます』と送るようにしている。
お店に行くのも週2ぐらいに我慢して…そのおかげでなのか、前のように鉢合わせってことはない。
まぁ、あの日からエッチもしてないけど…お店に行けば彼に会えるし、時たま、クローズまでいると家まで送ってくれる。
大抵は、クローズする前に帰るようにしている。すると帰る時にお店の外まで見送ってくれて、影で抱擁とキスをしてくれる。
これで浮かれるなっていう方が無理だ。
「幸せそうね」
「はい、幸せです」
詩織さんとランチ中にも関わらず、にやけていたらしい。