好きって言わせたい〜恋に臆病な彼が本気になったら、溺愛がとまりません〜

魔法使いの正体は…


あれから数日経った今日、クリーニングから戻ってきた服を持って、早上がりの勤務が終わりある場所に向かった。

cafe[lodge]

家から歩いて約30分ほどの距離を、地下鉄で利用している駅の北口付近にあるお店。

そのお店に気がついたのは、あの日の帰りだった。

ただ何も考えられず歩いていただけだったのに、無意識というか、習慣というのか、(元彼)のマンションから歩いて戻って来ていたのだから、面白いものだと笑ったことを思い出す。

駅構内の通路を通り抜け北口に向かう。

北口に出ると、商店街のゲートがすぐにあり、レトロな街並みが目に入る。

その奥に見える高いマンション群

アンバランスな背景ながら、今昔の調和型の街。

商店街の前を通る大きな道路に沿って歩くと、オシャレな丸太を組んだような建物がすぐに見える。

大きなガラス窓の向こうは、沢山の女性客で賑わっている。主に、女子高生達だ。

入りづらいな…と外から中の様子を見ていると、カウンターにいた男性がこちらを見ていた。

そして『あっ』とした顔の後、手招きをしていた。

そうされては店内に入るしかなく、ドアを開いて入っていくと、女子高生達が一斉に私を見て眉をひそめてる。

うわっ、やっぱり場違い⁈
< 7 / 105 >

この作品をシェア

pagetop