【短編】1冊のノートに彼の言葉
その記憶は、その思い出は
その愛おしさはいつまで経っても
消えない。7年経ってもまだ隣に
あの人がいるようにさえ思う。
何度、朝を迎えても
夢から覚めた私の隣に
彼はいない。
出会いは在り来りな合コンだった。
会社の同僚に誘われて
人数合わせで参加した合コン。
女という生き物は全てが計算。
損得勘定の得の部分しか選ばない。
だから、私が選ばれた。
同じ部署の磯崎 美姫は
自分よりも見た目が劣る
人間ばかりを選び合コンに参加した。
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