【短編】1冊のノートに彼の言葉

光海「お待たせしました!」

晴也「ご飯まだだよね?
約束通り、ポテトサラダの
美味しい店予約しといたけど
それで良かった?」

光海「はい。」

そのお店のポテトサラダは
彼の言う通り、とても美味しかった。

光海「...美味しい。」

もちろん、それ以外の料理も
とても美味しかった。
私にとって食べる事は
人生の中で最も大切な事。
最も大切な事は
人それぞれ違うと思う。

恋人と過ごす時間と答える人もいれば
友達と過ごす時間と答える人もいる。
スポーツをやってる時。
趣味に没頭している時。
好きなアイドルに会いに行く時。
人それぞれ、大切なものは違う。

でも、私は人間には
あまり期待していない。
いつかいなくなる誰かの事を
最も大切だとは思えない。
...だけど、目の前の
この人の事だけは...
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