【短編】1冊のノートに彼の言葉
晴也「いらない。理由なんて。
本気で好きだから。付き合った事
絶対後悔させないから。」
初めてだった。
他人の目なんてどうでもいいと
思ったのは。
その日を境に私と彼は
付き合い始めた。
後でバレて何かを言われるのも
嫌だったので美姫さんには一応
その事を伝えた。
案の定、美姫さんは驚いていた。
まさかこんな地味な人間に
自分より早く彼氏が出来るとは
思っていなかったのだろう。
だけど、彼女には感謝
しなければならない。
彼と出会わせてくれたのは
他の誰でもない。美姫さんなのだから。
面倒だと思っても彼との事は
極力、美姫さんに話そうと思った。
人付き合いもたまには
悪くないのかも知れない。